小さなむし歯でも自然に治ることはありません。
ごく初期のむし歯であれば、麻酔の必要なく治療することが出来ますし治療時間も短くすみます。
しかし、そのまま放置し続ければむし歯はどんどん悪化し、治療期間も長くなります。この悪循環を避けるためには定期的な検診が大切です。定期検診では、むし歯・歯周病の早期発見・早期治療ができますので、3~6ヶ月ごとの定期検診をお勧めします。
治療に関しても、レーザー治療や出来るだけ痛くない麻酔方法等で、痛みの少ない治療を行っていますので是非一度、ご相談下さい。
むし歯の原因は、むし歯になりやすい質の歯・糖分・細菌の量などです。これらの条件が揃うと、時間の経過と共にむし歯になっていきます。むし歯の進行状態により、C1~C4に分けられます。最近は、ごく初期のむし歯はC1の前のCO(シーオー)と言います。
表面が浅く溶けています。若干、白く濁ったり、茶色になったりしますが、 見た目ではわかりにくい場合もあります。削らずに、再石灰化を促し経過観察をします。
エナメル質が少し溶け出し、小さな孔があきます。 最近ではレーザーで、ほとんど削ることなく痛みも少なく治療することが出来ます。 歯の色をした、プラスチックの詰め物をつめます。
むし歯が象牙質まで進行しています。 無症状の人もいますが、冷たい物がしみたり、進行すると熱い物がしみたりします。 治療には、麻酔を必要とする場合が多くなります。 金属の詰め物か、プラスチックの詰め物をつめます。 保険適応外ですが、金属の銀色が気になる場合はセラミックの詰め物もあります。
むし歯が神経にまで達している状態です。 炎症が起き、痛みを感じます。 治療には神経を取り除く必要がでてきます。 前歯には、歯の色をしたプラスチックの被せ物をかぶせます。 奥歯には、金属の被せ物をかぶせます。 前歯に使用するプラスチックは劣化しやすいなどの欠点があります。 また、奥に被せる金属の色が気になる場合は、保険適応外のセラミックの被せ物があります。
歯は歯根だけになってしまいます。神経は死んでしまい、膿がたまります。歯が抜け落ちることもあります。
歯周病とは、歯と歯を支える歯槽骨が溶け出し破壊される疾患です。 今や国民のほとんどが罹っているといっても過言ではありません。
歯周病は、歯垢や歯石がたまり、その中でたくさんの細菌が繁殖することが直接の原因です。その細菌の塊が、歯肉や歯根のポケットに入り込み、更にそのポケットのなかで繁殖を繰り返します。
歯茎が炎症を起こしている状態です。 歯と歯の間の歯肉が腫れてぷよぷよとした感じになります。 口臭や出血、少し歯がグラグラすることもあります。
歯肉炎が進んだ状態で、細菌の増殖により、歯周ポケットという溝が深くなります。 溝が深くなると、手入れも不十分になり、歯垢や歯石が更にたまり、口内環境は更に悪くなります。 歯周組織が破壊され、歯の根っこを支える歯槽骨が溶け出し、歯は次第にグラグラと大きく動くようになります。 最終的には抜け落ちてしまいます。
朝、起きたときや空腹時、緊張している時などは自然と口臭が強くなりますが これは生理的口臭といい、誰でも起こる現象で時間の経過とともに口臭は弱まりますので特に気にする必要はありません。
ところが、慢性的に続く口臭のことを病的口臭と言い、病的口臭はお口の中の環境に原因がある場合が多く、中でも特に『歯周病』が口臭の大きな原因といえるでしょう。
歯周病は歯と歯肉の間(歯周ポケット)に歯垢(プラーク)がたまり歯肉が炎症を起こす病気です。このプラークは細菌の集まりで、ガスを発生させ、これが口臭の原因となります。
また、歯周病が進行すると膿がたまってくるため、この膿が悪臭を発生させ、 さらに口臭が強くなります。
歯周病治療により、お口の中の環境を改善することで、口臭が弱まる傾向があります。
セルフケアの指導と歯科医で行う PMTC(歯科医師や歯科衛生士といった専門家による専門器材を用いた歯のクリーニング)により、 歯垢や歯石を取り除き、口腔内をより良い状態に戻します。
その他、レーザーを用いた治療もあります。 レーザーは、治療だけではなく、歯周ポケットへの殺菌や消毒などの効果も期待できます。
項目 | 費用 | 備考 |
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PMTC(初回) | 7,000円(税別) | |
PMTC(半年以内の来院) | 5,000円(税別) |